Webフォームでアンケートを作れば、紙を印刷したり、回答を1件ずつExcelに入力したりする手間を減らせます。回答者側もスマートフォンやPCから回答できるため、社内アンケート、イベント申込、顧客満足度調査、営業ヒアリングなど幅広い用途で使いやすい方法です。
Webフォームでのアンケート作成に初めて挑戦するなら、Googleフォームがおすすめです。
Googleフォームは手軽に使える一方で、回答者制限、AI機能、回答締切、メール通知などは設定や利用プラン、管理者ポリシーによって挙動が異なります。この記事では、基本的な作り方から共有・集計・締め切りまで、実務で迷いやすいポイントも含めて解説します。
Googleフォームでアンケートを作る前に、できることとできないことを把握しておきましょう。作ろうとしているアンケートに必要な機能が標準で用意されていない場合は、Googleスプレッドシート、Google Apps Script、アドオン、別サービスとの併用を検討します。
| 〇 できる | ×・注意点 できない/条件あり | |
| 質問 | 回答内容によって次の質問を変更する 必須回答にする 質問形式を選ぶ 質問文を装飾する | 複雑な入力補助や高度なフォーム制御は標準機能だけでは難しい場合がある |
| 入力 | 記述式、段落、選択式、チェックボックス、日付、時刻などを使い分ける 入力検証で一部の形式を制限する | 郵便番号から住所を自動入力する 半角・全角を完全に制御する すべての文字数・桁数を自由に制御する |
| 回答 | Googleアカウントでログインさせて回答を1回に制限する 回答者を個別ユーザー、Googleグループ、対象オーディエンス単位で制限する 回答送信後の編集を許可する 手動で回答受付を停止し、受付終了メッセージを表示する 共有設定によっては回答者アクセスに期限を設定する | 指定日時で回答受付を自動開始する標準機能はない 日時や回答数での自動停止は、標準機能だけでは弱く、アドオンやGAS、手動確認との併用が必要 |
| デザイン | テーマカラー、フォント、ヘッダー画像を変更する ヘッダー画像をGoogle Drive、Google Images、URLなどから選べる 質問文に太字、斜体、下線、リンク、箇条書きなどを設定する | CSSを編集するような完全自由なデザイン変更はできない |
| 集計 | 回答をリアルタイムで集計する 自動グラフを確認する GoogleスプレッドシートやCSVに出力する 利用環境によってはGeminiで自由記述を要約・テーマ別集計できる | 標準の集計グラフの種類や色を細かく変更することはできない AIによる要約・分析はプラン、言語、デスクトップ環境、回答数、ロールアウト状況に依存する |
| 通知 | 回答者への回答コピー送付を設定する 管理者が新しい回答のメール通知を受け取る GASなどで通知を拡張する | 標準機能だけで通知文面や通知先を自由に細かく制御することは難しい |
| 管理 | フォームを複製してテンプレート化する 共同編集者を追加する 回答者と編集者の権限を分ける | フォーム上で回答者と個別にやりとりする機能はない 大量回答では表示・集計・運用面の制約に注意が必要 |
Googleフォームでは、Google Workspaceに統合されたAIであるGeminiを利用できる環境が広がっています。ただし、フォーム作成を支援する機能と、回答を分析する機能は別物です。日本語対応が進んでいる部分と、英語・デスクトップ中心の部分を分けて理解しておきましょう。
2026年4月のGoogle Workspace Updatesでは、GoogleフォームのHelp me createが日本語を含む21言語に拡大されたことが案内されています。日本語で要件を入力して、社内満足度調査、イベント申込、営業ヒアリングなどの下書きを作れるため、国内チームでも導入しやすくなりました。Docs、Sheets、Slides、PDFなどの参照ファイルを指定し、既存の企画書や調査票からフォーム案を生成できる点も実務上便利です。
AI機能は便利ですが、すべてのユーザー、すべての言語、すべての回答数で同じように使えるとは限りません。実務では、AIでたたき台や全体傾向をつかみ、最終判断は人が原文と設定を確認する運用が安全です。日本語の自由記述を安定して分析したい場合は、スプレッドシートに出力して分類列を作る、手動タグ付けを行う、別の分析ツールを併用する方法も検討しましょう。
Googleフォームを開く前に、まずはどのようなアンケートを作りたいか整理しましょう。目的、対象者、回答期限、回答者のアクセス条件、記名・匿名の方針、集計後の使い道を決めておくと、設問づくりがスムーズです。
GoogleフォームはGoogleドライブ上に保存されます。フォーム本体、回答用スプレッドシート、関連資料、ヘッダー画像を同じフォルダにまとめておくと、チームで管理しやすくなります。
Googleドライブにアクセスし、フォームを作成したいGoogleアカウントでログインします。会社や学校のGoogle Workspaceアカウントを使う場合は、管理者の共有ポリシーによって外部公開やAI機能の利用可否が異なることがあります。
Googleドライブの[+新規]をクリックし、[Googleフォーム]を選択します。新しい空のフォームが作成されます。
テンプレートを使いたい場合は、テンプレートギャラリーから近い形式を選んでもかまいません。アンケートの種類が決まっている場合は、既存フォームを複製して使うと、質問形式や共有設定を再利用できます。
実務Tips:AIに下書きを作成してもらう場合
利用できる環境では、画面上のHelp me createまたは作成支援のアイコンから、作りたいフォームの概要を入力できます。たとえば、社員50名向けの匿名満足度調査。回答時間は5分。職場環境、上司とのコミュニケーション、改善要望を聞きたいのように、目的・対象・所要時間・回収したい情報を具体的に書くと、たたき台の精度が上がります。前回のアンケートPDFや企画書を参照できる環境では、それらを使うと初稿作成をさらに短縮できます。
ただし、AIが作った質問は完成版ではありません。重複、誘導表現、回答しにくい選択肢、不要な個人情報の収集、社内規程に反する項目がないかを人が確認してから公開しましょう。
[無題のフォーム]をクリックして、フォームのタイトルを入力します。回答者が内容をすぐ理解できるよう、2026年度 社内満足度アンケート、〇〇セミナー参加申込フォームのように具体的な名前にしましょう。
[フォームの説明]には、回答期限、所要時間、回答対象者、匿名・記名の方針、問い合わせ先、回答後の利用目的を記載します。社内限定の場合は回答できるのは対象のGoogleグループに含まれる社員のみです、自由記述をAIや集計ツールで整理する可能性がある場合は回答は集計・要約に利用する場合がありますのように、運用上の注意も明記しておくと安心です。
アンケートは1問ずつ質問を作成していきます。回答者の負担を減らすため、必須項目を増やしすぎず、選択式と自由記述をバランスよく配置しましょう。
[無題の質問]をクリックして、質問文を入力します。質問文には、太字、斜体、下線、リンク、箇条書きリストなどの書式を設定できます。
質問に画像を添付する場合は、[画像を追加]をクリックしてアップロードします。商品画像、会場図、資料の一部などを見せながら回答してもらう場合に便利です。
初期値では[選択式]が設定されています。質問の右側にある質問形式のメニューをクリックし、回答内容に合う形式を選びます。詳しい使い分けは後述の質問形式の使い分け方を確認してください。
[オプション1]をクリックして選択肢を入力します。Enterキーを押すと、続けて次の選択肢を追加できます。
選択肢に当てはまらない回答も受け付けたい場合は、[その他を追加]をクリックします。その他を追加すると、回答者が自由に入力できる選択肢を作成できます。
連絡先、参加可否、同意確認など、必ず回答してほしい質問は[必須]をオンにします。必須をオンにすると、その質問が未回答のままでは送信できません。
ただし、自由記述やセンシティブな質問を必須にすると離脱率が上がることがあります。必須にするのは、集計や運用に本当に必要な項目に絞りましょう。
新しく作る質問を最初から必須にしたい場合は、フォームの[設定]を開き、[質問のデフォルト設定]から[デフォルトで質問を必須項目にする]をオンにします。
1問目が完成したら、次の質問を追加します。主な追加方法は次の2つです。
質問文や選択肢が似ている場合は、コピーして編集すると設定の手間を省けます。別フォームから質問を流用したい場合は、質問のインポート機能も利用できます。
質問の上部中央付近にマウスを合わせ、ドラッグできるアイコンをクリックしたまま移動します。回答者が答えやすいよう、基本情報、選択式の質問、自由記述、同意確認の順に並べるなど、回答の流れを意識しましょう。
削除したい質問をクリックし、編集メニューの[ゴミ箱]をクリックします。削除前に、集計に必要な質問ではないか確認しましょう。
誤って削除した場合などは、画面左上の[元に戻す][やり直し]を使います。クリックした回数分、直前の操作を戻したり、戻した操作をやり直したりできます。
フォームがある程度できたら、回答者からどのように見えるか確認します。作成途中でもプレビューは可能です。
フォーム右上の目のアイコン[プレビュー]をクリックすると、別タブで回答画面が開きます。選択肢の表示、必須設定、説明文、分岐の動作、スマートフォンでの見やすさを確認しましょう。
Googleアカウントでログインしている回答者は、入力途中の内容が一定期間ドラフト保存される場合があります。ただし、共有設定、ログイン状態、管理者設定によって体験が変わるため、重要なフォームでは必ず回答者と同じ条件でテストします。長いアンケートでは、必要に応じて説明文に途中で中断しても再開できる場合がありますと補足しておくと親切です。
公開前に、実際の回答者と同じ条件でテスト回答を行います。プレビュー画面から回答を入力し、[送信]をクリックします。[回答を記録しました]と表示されれば送信完了です。
テスト回答も本番の回答データに含まれます。回答数が1件増えているか、回答タブやスプレッドシートに正しく反映されているか確認しましょう。匿名・記名の表示、回答コピーの送付、管理者通知、回答制限もこの段階で確認しておくと、公開後の事故を減らせます。
テスト後は、[回答]タブを開き、メニューから回答を削除します。すべての回答を削除すると本番回答も消えるため、公開後に操作する場合は十分注意してください。
スプレッドシート連携している場合は、フォーム側の回答削除とシート側の行の扱いを分けて確認することが重要です。フォーム側で回答を削除しても、連携済みシートにテスト行が残る運用になる場合があります。集計結果を他部署に渡す前に、フォーム側とスプレッドシート側の両方でテストデータが残っていないか確認しましょう。
Googleフォームは、匿名回答にも記名回答にも対応できます。社内アンケートや顧客調査では、先に記名か匿名か、誰が回答できるか、回答を1回に制限するか、回答コピーを送るかを決めておくことが重要です。
Googleフォームの回答者アクセス制御は、旧来の信頼済みドメイン前提の制限から、現在は個別ユーザー、Googleグループ、対象オーディエンス単位で回答者アクセスを制御する仕組みに移行しています。2025年9月8日以降、古い信頼済みドメインを前提にした制限フォームは影響を受けるため、社内限定アンケートでも共有設定を見直しましょう。
社内アンケートでは、会社ドメインなら回答できるはずという前提だけで運用せず、対象者をGoogleグループや対象オーディエンスで明示するのがおすすめです。部署異動や兼務が多い企業では、個人指定よりもGoogleグループで管理したほうが配布漏れや権限残りを減らしやすくなります。
記名回答には主に2つの方法があります。
匿名・記名の方法によって利用できる機能が異なるため、アンケートの目的に合わせて使い分けます。
| 確認済みメールを収集する | メールアドレスを入力してもらう | 収集しない(匿名) | |
| 自動返信・回答コピー | 〇 設定や管理者ポリシーの影響を受ける | 〇 入力されたアドレス宛て | × |
| 回答を1回に制限 | 〇 | × | × |
| 回答者を限定する | 〇 個別ユーザー・Googleグループ・対象オーディエンス単位 | 設定方法による | 設定方法による |
| 誰が回答したか分かる | 〇 | 〇 | × |
| 回答者の心理的ハードル | やや高い | 中程度 | 低い |
設定するには、フォームの[設定]を開き、[回答]内のメールアドレス収集に関する項目を確認します。
記名・匿名の設定は、回答率や回答内容の率直さに影響します。匿名のつもりがメール収集されていた、回答コピーが届かないといったトラブルを防ぐため、公開前にメールアドレス収集、回答のコピー送付、回答制限、通知設定をセットで確認しましょう。人事評価やハラスメント相談のようなセンシティブな内容では、匿名性とアクセス制御のバランスを慎重に設計してください。
Googleフォームでは、目的に応じて複数の質問形式を使い分けられます。
| 記述式 | 短文を入力する。氏名、会社名、部署名などに向いている |
| 段落 | 長文を入力する。感想、改善要望、自由意見などに向いている |
| 選択式 | 複数の選択肢から1つ選ぶ |
| チェックボックス | 複数の選択肢を選ぶ |
| プルダウン | 複数の選択肢から1つ選ぶ。選択肢が多い場合に見やすい |
| 均等目盛 | 0〜10などの段階評価を回答する |
| 選択式(グリッド) | 複数項目に対して同じ評価軸で1つずつ回答する |
| チェックボックス(グリッド) | 複数項目に対して複数回答を受け付ける |
| 日付 | 日付を回答する |
| 時刻 | 時刻を回答する |
短いテキストを回答してもらう場合は[記述式]を使います。氏名、会社名、部署名、電話番号、注文番号など、1行で入力できる項目に向いています。入力検証を使えば、メールアドレス形式など一部の形式チェックも可能です。
長文や改行を含む回答には[段落]を使います。感想、改善要望、問い合わせ内容などに向いています。自由記述は集計に手間がかかりますが、利用環境によってはGeminiで要約やテーマ別件数を確認できる場合があります。ただし、日本語回答の分析は環境依存になりやすいため、重要な判断では原文確認や手動分類も併用しましょう。
複数の選択肢から1つだけ選んでもらう場合に使います。参加可否、満足度の単一選択、希望コースの選択などに向いています。
複数の選択肢を選んでもらう場合に使います。興味のあるテーマ、利用中のサービス、参加可能な日程など、複数回答が自然な質問に向いています。
複数の選択肢から1つだけ選んでもらう形式です。都道府県、部署名、商品カテゴリなど、選択肢が多く画面にすべて表示したくない場合に使うと見やすくなります。
満足度や推奨度などを段階評価で回答してもらう場合に使います。最小値は0または1、最大値は10まで設定できます。NPSのような推奨度調査では0〜10、簡易満足度では1〜5など、分析しやすい尺度を選びましょう。
複数の項目に対して同じ評価軸で1つずつ回答してもらう場合に使います。たとえば、価格、品質、サポート、使いやすさを、それぞれ満足・普通・不満で評価してもらうような設問に向いています。
複数の項目に対して、複数回答を受け付ける場合に使います。対応可能日時、希望する連絡手段、参加したいセッションの選択などに向いています。
日付を回答してもらう場合は[日付]を使います。記述式で日付を入力してもらうと、2026/6/1、6月1日、令和8年6月1日など表記がばらつき、集計しにくくなります。
時刻を回答してもらう場合は[時刻]を使います。記述式でも入力はできますが、表記ゆれが起きやすいため、時刻形式を使うほうが集計しやすくなります。必要に応じて、24時間表記で入力してください、のように説明文で補足しましょう。
Googleフォームはデザインを完全に自由に変更することはできませんが、テーマカラー、フォント、ヘッダー画像、質問文の装飾を使って、アンケートの内容やブランドに合わせた見た目に調整できます。
フォーム編集画面のパレットアイコン[テーマをカスタマイズ]をクリックします。ヘッダー画像を設定したい場合は、[画像を選択]から画像を選びます。2026年5月以降は、Google Drive、Google Images、URLからもヘッダー画像を選べるようになり、キャンペーン素材やブランド管理済みの画像を使いやすくなりました。
会社ロゴやイベントのキービジュアルを使うと、回答者がフォームの正当性を判断しやすくなります。外部向けフォームでは、タイトル、ロゴ、説明文、問い合わせ先を整えて、怪しいフォームに見えないようにしましょう。ブランド承認済みのバナーをDriveに保存しておくと、複数のフォームで使い回しやすくなります。
色だけを変更する場合は、テーマカラーを選択します。表示にない色を使いたい場合は、追加ボタンから色を指定できます。背景色は候補から選ぶ形で、CSSのように細かく指定することはできません。
フォントの種類や大きさも変更できます。変更できる主な項目は次のとおりです。
読みやすさを優先し、装飾を増やしすぎないことが大切です。特にスマートフォンで回答する人が多い場合は、プレビューで見え方を確認しましょう。
会社や学校などのGoogle Workspaceアカウントでフォームを作る場合、初期設定や管理者ポリシーによって、同じ組織内のユーザーだけが回答できる状態になっていることがあります。顧客、取引先、イベント参加者など組織外の人に回答してもらう場合は、公開前にアクセス設定を必ず確認しましょう。
回答者制限は粒度の細かい共有設定へ移行
Googleフォームの回答者アクセス制御は、旧来の信頼済みドメインを前提とした制限から、個別ユーザー、Googleグループ、対象オーディエンス単位で制御する方式へ移行しています。Googleヘルプでは、2025年9月8日に古いフォーム設定による信頼済みドメインアクセスが削除されたことが案内されています。
アップグレード済みフォームでは、リンクを知っているユーザー、個別の回答者、Googleグループ、対象オーディエンスなどを使って配布できます。対象者ごとにアクセス期限を設定できる場合もあるため、社内アンケートやイベント申込では、フォームを開きっぱなしにしない運用にも役立ちます。
社内限定でも共有設定を明示する
社内アンケートでは、社内ドメインなら回答できるはずという前提だけで運用せず、対象の個人、部署別グループ、対象オーディエンスが正しく設定されているか確認します。代理店向けフォームや一部顧客向けアンケートでは、Googleグループを使うと配布先を管理しやすくなります。
管理者側の外部共有ポリシーも確認する
組織によっては、フォームの外部共有や外部ユーザーからの回答を管理者が制限している場合があります。外部公開するフォームを作る前に、情報システム部門や管理者に、外部回答の許可、個人情報の取り扱い、AI機能の利用可否を確認しましょう。
編集できる人と回答できる人を分けて考える
フォーム共有では、共同編集者、回答者、集計結果を見られる人を分けて設計することが重要です。リンクを知っている人が回答できるのか、特定グループだけが回答できるのか、回答後に編集できるのか、回答者に集計結果を見せるのかを確認してから公開しましょう。
フォームが完成し、テストとアクセス設定の確認が終わったら、回答者にフォームを公開します。フォーム右上の[送信]をクリックします。
送信方法は主に3つあります。
メールで送信する場合は、送信画面で宛先、件名、本文を入力し、[送信]をクリックします。社内アンケートでは、対象者が回答できる共有設定になっているか、送信前に確認しましょう。Googleグループで対象者を管理している場合は、グループのメンバーが最新かどうかも確認します。
チャット、社内掲示板、メールマガジン、SNSなどで共有する場合は、リンクをコピーして貼り付けます。[URLを短縮]にチェックを入れると、リンクを短くできます。
リンク共有の場合でも、回答者制限が設定されていれば、対象外のユーザーは回答できません。逆に、制限を外している場合は、リンクを知っている人が回答できる状態になるため、公開範囲に注意しましょう。回答期限があるフォームでは、アクセス期限や受付停止の運用もあわせて確認します。
ホームページやランディングページにフォームを埋め込む場合は、HTML埋め込みコードをコピーして貼り付けます。外部サイトに埋め込む場合でも、フォーム側の回答者制限、個人情報の説明、受付終了時のメッセージは必ず確認してください。
回答結果は、フォーム編集画面の[回答]タブで確認できます。タブ横の数字は回答数です。回答は送信されるたびにリアルタイムで反映されます。必要に応じて、新しい回答をメールで通知する設定も確認しましょう。
[回答]タブでは、質問ごとの集計結果を確認できます。選択式の回答は円グラフや棒グラフで自動表示されます。標準機能では、グラフの種類や色を細かく変更することはできません。
自由記述の回答は、まず原文を確認し、利用できる環境ではGeminiによる要約やテーマ分析を補助的に使います。AIで全体傾向を俯瞰し、重要なコメントや判断に関わる部分は原文で確認する流れにすると、効率と正確性のバランスを取りやすくなります。
Geminiによる回答分析は、対象プラン、言語、デスクトップ環境、回答数、ロールアウト状況などの条件に依存します。フォーム作成支援が日本語に対応していても、回答分析まで日本語で安定して使えるとは限りません。使えない場合は、スプレッドシート上で分類列を作る、ピボットテーブルを使う、別途テキスト分析を行うなどの代替手段を用意しておきましょう。
回答データを一覧で確認したい、顧客リストを作りたい、集計や加工をしたい場合は、Googleスプレッドシートに連携します。
[回答]タブを開き、[スプレッドシートにリンク]をクリックします。新しいスプレッドシートを作成するか、既存のスプレッドシートに連携するかを選び、[作成]をクリックします。
スプレッドシートには回答が行単位で追加されます。A列のタイムスタンプには回答の送信日時が記録されます。フィルタ、関数、ピボットテーブル、グラフを使えば、Googleフォーム標準の集計より柔軟に分析できます。
会議資料や報告書に使う場合は、フォームのグラフをGoogleドキュメントやGoogleスライドに貼り付ける運用も便利です。回答が増えた際にグラフを更新できるため、週次レポートやイベント後の速報資料を作りやすくなります。
Googleフォームの標準機能では、手動で回答受付を停止できます。[回答]タブを開き、[回答を受付中]をオフにすると、回答者は送信できなくなります。締め切り後に表示する受付終了メッセージも、必要に応じて編集できます。
公開時の共有設定で回答者アクセスに期限を設定できる場合は、アクセス期限も活用しましょう。たとえば社内アンケートでは、Googleグループで対象者を指定し、期限を設定し、締切後に手動で回答受付を停止するという二段構えにすると、意図しない長期公開を防ぎやすくなります。
指定日時や回答数に達したタイミングで自動停止したい場合は、標準機能だけで完結しないことが多く、アドオンやGoogle Apps Scriptを使う運用になります。イベント申込や定員制キャンペーンでは、回答数の上限に近づいたら担当者が確認する、アドオンで停止条件を設定する、カレンダーに手動停止の担当を登録する、といった方法を組み合わせましょう。
ただし、アドオンによる自動停止は、厳密に指定時刻ぴったりに止める用途には向かない場合があります。カウントダウン表示や細かな文言カスタマイズに制約があるアドオンもあるため、重要な申込や有料イベントでは、余裕を持った締切設計と手動確認を組み合わせるのがおすすめです。
なお、指定日時に自動で回答受付を開始する標準機能は一般的には用意されていません。公開開始のタイミングを厳密に管理したい場合は、リンク配布のタイミング、アクセス制御、別サービスの利用を含めて設計しましょう。
Googleフォームは、標準の回答コピー送付や新しい回答のメール通知に加えて、Google Apps Scriptやアドオンを使うことで、自動返信メール、管理者通知、チャットツール通知などを拡張できます。ただし、メール収集の設定、アカウント種別、管理者ポリシー、外部サービスの仕様変更によって挙動が変わるため、公開前に必ずテストしましょう。
フォーム回答をLINEに通知する仕組みとして利用されてきたLINE Notifyは、2025年3月31日をもってサービス提供を終了しました。過去にLINE Notifyを使っていたフォームでは、現在通知が届かない可能性があります。
LINE通知を継続したい場合は、LINE Messaging APIなど別の方法への移行が必要です。フォームの回答通知が業務フローに組み込まれている場合は、通知が実際に届いているかテストしておきましょう。
Gmailなどのメール送信者ガイドライン強化により、送信元を不適切に設定した自動返信メールは、スパム判定されたり届かなかったりする可能性があります。特に、回答者のメールアドレスを送信元のように見せる設定や、認証されていない独自ドメインからの送信には注意が必要です。
自動返信メールを確実に届けたい場合は、Googleフォームの標準機能を使うか、SPF、DKIM、DMARCが正しく設定された自社ドメインのアドレスから送信するように設定します。顧客向けフォームでは、迷惑メールフォルダに入る可能性も考慮し、送信完了画面に案内を表示しておくと安心です。
Googleフォームを使えば、アンケートの作成、共有、回答収集、集計までを手軽に行えます。基本的なフォームであれば無料で始められ、スプレッドシート連携やテンプレート化によって、繰り返し行う調査業務も効率化できます。
さらに、利用できる環境ではGeminiによるフォーム作成支援や自由記述の要約、テーマ別分析も活用できます。特にHelp me createは日本語を含む多言語対応が進んでおり、ゼロから質問を考えるのではなく、AIで初稿を作り、人が設問設計と運用条件を整える流れが実務的です。一方で、回答分析は英語・デスクトップ中心などの条件があるため、作成支援と分析機能を混同しないようにしましょう。
回答者制限、AI分析、締切自動化、外部通知には条件や制約があります。特に社内限定アンケートでは、旧来の信頼済みドメインの前提ではなく、個別ユーザー、Googleグループ、対象オーディエンス単位で回答者を確認し、必要に応じてアクセス期限や手動停止を組み合わせましょう。
まずは小さなアンケートから作成し、テスト回答、共有設定、メール通知、集計方法、締切処理まで一連の流れを確認してみてください。Googleフォームを上手に活用すれば、紙や手入力に頼っていた煩雑な調査業務を大きく減らせます。
セールスや採用などのミーティングに関する業務を効率化し生産性を高める日程調整ツール。どの日程調整ツールが良いか選択にお困りの方は、まず無料で使い始めることができサービス連携や、必要に応じたデザインや通知のカスタマイズなどの機能が十分に備わっている日程調整ツールの導入がおすすめです。


