【最新・完全版】API連携完全ガイド!開発と業務、両方の効率を高めてシステムを改善

2023年12月26日(火)
目次
  • 1. API連携とは 
    • 2. API連携のメリットと種類
      • 3. API連携の利用方法
        • 4. API連携の活用方法と活用事例 
          • 5. API連携の学習方法
            • - API連携の学習サイト
            • - API連携の学習書籍
          • 6. API連携-Salesforceの場合 
            • - 1.Salesforceの標準APIを利用した連携
            • - 2.SalesforceのカスタムAPIを利用した連携
            • - 3.サードパーティの連携ツールを利用した連携
          • 7. API連携-Google カレンダーの場合
            • - 1.Google カレンダーのAPIを利用した連携
            • - 2.サードパーティの連携ツールを利用した連携
          • 8. まとめ
            • 9. Jicoo(ジクー)について

            アプリケーションやツール、更には業務システム等のソフトウェア開発は、様々な目的をもとに機能を造り込んで完成します。しかし利用中に機能が欲しくなったり、開発当時は想定していなかった別のシステムとの連携(データのやり取り)が発生することがよくあります。

            この時の選択肢としてAPI連携があります。

            もちろん追加でソフトウェア開発をすれば対応はできます。しかし費用も時間も、何より欲しい時・必要な時に使えないのは機会の損失に繋がります。

            API連携であれば、決められた手順により様々なアプリケーションやサービスが相互に連携する仕組みを構築できます。

            API連携とは 

            API連携は、異なるアプリケーションやサービス間で情報をやり取りするための手段です。

            API(Application Programming Interface)は、他のプログラムとのインターフェースを提供し、異なるシステム間でデータを送受信するための規約や手順を定義します。

            API連携は、これらのAPIを使用して異なるアプリケーションやサービスが相互に通信し、データを共有することを可能にします。

            例えば、Webサイトの地図機能はGoogle MapsのAPIを利用して、位置情報を取得します。SNSはユーザが閲覧した情報を広告会社のシステムとAPI連携し、最適な広告を表示します。

            このように様々なシステムがAPIを使用して相互に情報をやり取りしています。API連携によって、システム間の統合や機能拡張が容易になり、効率的なデータ共有や新しいサービスの構築が可能になります。

            API連携は、ソフトウェア開発において欠かせない技術です。API連携を学習することで、アプリケーションやサービスの開発をより効率的かつ効果的に行うことができます。

            API連携のメリットと種類

            API連携は、ソフトウェア開発において以下のメリットがあります。

            • アプリケーションの連携:新しいアプリケーションやサービスを開発する際に、既存のAPIとの連携により、容易に機能が拡張できます。
            • 効率的なデータ共有:既存のアプリケーションやサービス間でのデータ共有が効率化され、リアルタイムで情報を更新、共有ができます。
            • 機能拡張と柔軟性:既存のアプリケーションやサービスに新しい機能やサービスを追加が容易になります。
            • システム統合の容易化:異なるアプリケーションやサービス間でデータを共有することで、一体化したシステムとして統合が可能になります。

            APIの種類は、大きく分けて以下の4つがあります。

            • Web API:HTTPプロトコルを使用し、Web上でのデータやサービスのやり取りを可能にするAPIです。
            • RESTful API:Representational State Transfer(REST)原則に基づいて設計されたAPIで、HTTPプロトコルを通じてリソースにアクセスできます。
            • SOAP API:Simple Object Access Protocol(SOAP)を使用し、XML形式で情報を交換するAPIです。
            • GraphQL API:クエリ言語GraphQLを使用してデータを取得するAPIで、クライアントが必要な情報だけを取得できるます。

            これらの種類は、それぞれ異なる用途やニーズに合わせて選択され、特定の目的に最適化されています。

            また連携するAPIは、大きく分けて2つの利用方法があります。

            公開APIは、誰でも利用できるAPIです。公開APIは、多くのアプリケーションやサービスで利用されており、幅広い用途に活用されています。

            非公開APIは、特定のアプリケーションやサービスでのみ利用できるAPIです。非公開APIは、利用許可を得たユーザーのみが利用できます。

            API連携の利用方法

            API連携ではAPIクライアントライブラリを利用する方法と、API仕様を直接利用する方法があります。

            APIクライアントライブラリとは、APIの利用を簡単にするためのソフトウェアです。

            APIクライアントライブラリを利用することで、API仕様を理解せずに、APIを簡単に利用することができます。

            API仕様を直接利用することもできます。APIの機能を自由に利用したい場合に適した方法です。

            API仕様は、APIを提供している企業や組織のWebサイトなどで公開されています。

            基本的な方法は以下の通りです。

            1. APIキーの取得:APIを連携するためには、通常APIキーが必要です。API提供元のウェブサイトやドキュメントからAPIキーを取得し、認証に使用します。
            2. APIドキュメントの確認:API提供元は通常、APIの使い方やエンドポイント、リクエスト・レスポンスの形式などを記述したドキュメントを提供しています。このドキュメントを参照し、API連携する方法を理解します。
            3. リクエストの送信:APIを利用するために連携する相手先(エンドポイント)にリクエストを送信します。これには目的(HTTPメソッド-GET、POST、PUT、DELETEなど)を指定し、必要に応じてパラメーターやヘッダーを含めます。
            4. レスポンスの処理:相手先からのレスポンスを受け取り、必要な情報を取得・処理します。
            5. エラー処理とセキュリティ対策:API連携中(リクエスト)のエラー処理や、セキュリティ上の懸念事項に対処するための適切な手順を確立します。

            API連携は、各API提供元のドキュメントに記載された手順に基づいて行われます。正確な手順を理解し、適切に実装することが重要です。

            API連携を実施する場合には、以下の点に注意しましょう。

            • セキュリティの確保:APIを利用する際には、セキュリティの確保が重要です。APIのアクセス権限を適切に設定し、データの暗号化などの対策が必要です。
            • パフォーマンスの検証:APIを利用する際には、パフォーマンスの検証も重要です。大量のデータの利用や、頻繁に利用する場合には、パフォーマンスに問題がないかを確認が必要です。
            • メンテナンスの容易性:APIを利用する際には、メンテナンスの容易性も考慮が必要です。APIの仕様変更に対応できるように、柔軟な設計を心がけましょう。

            API連携の活用方法と活用事例 

            API連携は、様々なアプリケーションやサービスで活用されています。

            • 外部サービスとの統合:外部サービスやプラットフォームとの連携により、機能を拡張する。例えば、支払い処理、地図表示、ソーシャルメディアのシェアなどです。
            • データの共有と同期:異なるシステム間でデータを共有し、リアルタイムで同期することで、情報の正確性を保ちつつ作業効率を向上させます。
            • 新しいサービスの提供:自社のAPIを提供して他の開発者が利用できるようにすることで、新しいサービスやアプリケーションのエコシステムを構築します。

            代表的なAPIの活用事例をいくつか紹介します。

            地図アプリのAPIを活用したアプリとしては、以下のようなものがあります。

            • カーナビアプリ
            • タクシーアプリ
            • 宅配アプリ
            • 観光アプリ

            これらのアプリでは、地図アプリのAPIを利用して、地図の表示やナビゲーションを実現しています。

            例えば、カーナビアプリでは、地図アプリのAPIを利用して、現在地の位置情報や目的地までの経路情報を取得しています。また、タクシーアプリでは、地図アプリのAPIを利用して、現在地周辺のタクシーの位置情報を取得しています。

            天気予報のAPIを活用したアプリとしては、以下のようなものがあります。

            • 天気予報アプリ
            • ニュースアプリ
            • ファッションアプリ
            • 旅行アプリ

            これらのアプリでは、天気予報のAPIを利用して、天気予報の表示や、天気予報に基づいたコンテンツの提供を実現しています。

            例えば、天気予報アプリでは、天気予報のAPIを利用して、現在の天気予報や、今後の天気予報を表示しています。また、ニュースアプリでは、天気予報のAPIを利用して、天気に関するニュースの配信を行っています。

            その他のAPIの活用事例を紹介します。

            • 商品情報の取得:ECサイトやレコメンドサービス
            • 交通機関の運行情報の取得:交通系アプリや旅行アプリ
            • スポーツの試合結果の取得:スポーツニュースアプリやスポーツ観戦アプリ
            • ニュースの取得:ニュースアプリ
            • ソーシャルメディアの投稿の取得:ソーシャルメディア分析ツール
            • 位置情報の取得:位置情報サービスを提供するアプリ

            APIを活用することで、アプリやサービスの機能を拡充したり、新しいサービスを提供したりすることができます。

            API連携の学習方法

            API連携の学習するための方法と書籍を紹介します。

            API連携の学習サイト

            API連携の学習サイトは、APIの基礎知識や、代表的なAPIの使い方について、わかりやすく解説されています。

            また、サンプルコードや、演習問題なども用意されているため、実践的なスキルを身につけることができます。

            API連携を学習するためのサイトをいくつか紹介します。

            • Google Developers:Googleが提供するAPIの学習サイトです。Googleが提供するAPIの使い方について、幅広く解説されています。
            • Microsoft Docs:Microsoftが提供するAPIの学習サイトです。Microsoftが提供するAPIの使い方について、幅広く解説されています。
            • W3Schools:Webに関するさまざまな技術の学習サイトです。APIの基礎知識や、代表的なAPIの使い方について、わかりやすく解説されています。

            API連携の学習書籍

            API連携の学習書籍は、APIの基礎知識や代表的なAPIの使い方について、体系的に解説されています。また、サンプルコードも掲載されているため、実践的なスキルを身につけることができます。

            以下に、おすすめのAPIの学習書籍をいくつか紹介します。

            • 『Web APIの設計』(翔泳社):API連携の基礎知識から、使いやすいAPIを作る方策まで幅広く解説されています。
            • 『絵で見てわかるクラウドインフラとAPIの仕組み』(翔泳社):クラウドサービス主体でAPI連携を解説しています。基礎的な知識も詳しく丁寧に解説されています。
            • 『Web API: The Good Parts』(オライリージャパン):技術者向けですが、本格的に開発するのであれば一読すべきです。

            APIの学習サイトや書籍は、さまざまな種類があります。自分のレベルや目的に合わせて、最適な学習方法を選びましょう。

            API連携-Salesforceの場合 

            顧客管理やセールス管理を行うCRM(顧客関係管理)システムであるSalesforceとのAPI連携について説明します。

            API連携するメリットは以下の通りです。

            • データの一元化と統合:Salesforceと他のシステムやアプリケーションとのAPI連携により、顧客データを一元化できます。これにより、統合されたビューを得て、より正確な情報を得ることができます。
            • 効率的な業務処理:Salesforceの機能を他のシステムやアプリケーションと組み合わせることで、業務プロセスを自動化し、作業効率を向上させることができます。例えば、他のシステムからの情報をSalesforceに自動的に取り込むことで、重複入力を防ぎます。
            • カスタマイズ可能な連携:SalesforceのAPIを利用することで、利用者のニーズに合わせたカスタム連携を実装できます。特定のデータや機能を連携させることで、より柔軟な業務フローを構築できます。
            • リアルタイムなデータ更新:API連携により、リアルタイムでデータを取得・更新できます。これにより、最新の情報を確認したり、迅速に行動を起こすことが可能になります。

            SalesforceとのAPI連携は、ビジネスプロセスの改善や顧客管理の向上、効率化など、多岐にわたるメリットをもたらします。

            API連携をする方法は、大きく分けて以下の3つがあります。

            1.Salesforceの標準APIを利用した連携

            Salesforceでは、さまざまな標準APIが提供されています。これらの標準APIを利用することで、Salesforceと外部システムを簡単に連携させることができます。

            標準APIを利用した連携を行うには、以下の手順で行います。

            • 連携する外部システムのAPI仕様を取得する
            • Salesforceの標準APIの仕様を取得する
            • 両者のAPI仕様を比較し、マッピングする
            • 連携処理を開発する

            2.SalesforceのカスタムAPIを利用した連携

            Salesforceでは、カスタムAPIを作成することで、Salesforceと外部システムを連携させることができます。カスタムAPIを利用することで、標準APIでは実現できない機能を追加したり、連携処理をより柔軟に制御したりすることができます。

            カスタムAPIを利用した連携を行うには、以下の手順で行います。

            • 連携する外部システムのAPI仕様を取得する
            • SalesforceのカスタムAPIの仕様を設計する
            • カスタムAPIを開発する

            3.サードパーティの連携ツールを利用した連携

            Salesforceでは、サードパーティの連携ツールを利用することで、Salesforceと外部システムを連携させることができます。サードパーティの連携ツールを利用することで、Salesforceの標準APIやカスタムAPIを利用するよりも簡単に連携させることができます。

            API連携-Google カレンダーの場合

            Googleが提供するオンラインのスケジュール管理サービスのGoogleカレンダーとのAPI連携にはさまざまなメリットがあります。

            • イベント管理の効率化:GoogleカレンダーAPIを使用することで、イベントの作成、更新、削除などの操作を自動化できます。これにより、スケジュール管理が容易になります。
            • 外部システムとの連携:Googleカレンダーを他のアプリケーションやシステムとAPI連携させることで、さまざまな情報をカレンダーに表示したり、カレンダーからデータを取得したりできます。例えば、予定を別のアプリケーションに自動的に同期することが可能です。
            • カスタムイベントの追加:API連携で、カスタムイベントやリマインダーを追加したり、カスタム属性を設定したりできます。これにより、特定のニーズに合わせてカレンダーをカスタマイズできます。
            • 自動通知とリマインダー:API連携で、予定の通知やリマインダーを自動化できます。ユーザーに対して通知を送信し、イベントの時間をリマインドしたり、関連する情報を提供したりすることができます。
            • データの統合と分析:Googleカレンダーから取得したデータを他のシステムに統合し、分析することで、より効果的な時間の管理やスケジュールの最適化が可能になります。例えば、予定やイベントの傾向を分析して、リソースの最適な配置やスケジュールの最適化を行うことができます。

            GoogleカレンダーのAPI連携を活用することで、日程管理やイベントの自動化、データの統合など様々なメリットを得ることができます。

            API連携をする方法は、大きく分けて以下の2つがあります。

            1.Google カレンダーのAPIを利用した連携

            Google カレンダーでは、さまざまなAPIが提供されています。これらのAPIを利用することで、Google カレンダーと外部システムを簡単に連携させることができます。

            Google カレンダーのAPIを利用した連携を行うには、以下の手順で行います。

            • 連携する外部システムのAPI仕様を取得する
            • Google カレンダーのAPI仕様を取得する
            • 両者のAPI仕様を比較し、マッピングする
            • 連携処理を開発する

            2.サードパーティの連携ツールを利用した連携

            サードパーティの連携ツールを利用することで、Google カレンダーと外部システムを連携させることができます。サードパーティの連携ツールを利用することで、Google カレンダーのAPIを利用するよりも簡単に連携させることができます。

            サードパーティの連携ツールを利用した連携を行うには、以下の手順で行います。

            • 連携したい外部システムに対応している連携ツールを探す
            • 連携ツールをインストールして、設定する

            まとめ

            API連携はアプリケーションやサービスを繋いで情報を取得したり機能を利用したりと大変便利です。特に相手側の変更は必要なく、一定のルールに従えば誰でも(有償無償はありますが)利用できます。

            自社サイトの充実や便利な情報のスムーズな取得など活用方法は様々あり、開発や業務の効率化においても大変有効です。

            まずは既存の公開APIを利用して知識を深めてください。今後のビジネスの発展に貢献すること間違いありません。

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