本章では、リモートワークをするうえで、どの職種においても必要とされるスキルについて説明していきます。
リモートワーク環境では上司や同僚が周囲にいないため、他人からの指示待ちでは業務が進まないことも多く、自己管理の能力が求められます。
自分1人でもタスク・スケジュール管理が適切にできないとリモートワークを続けることは難しいでしょう。
また、在宅で仕事をするうえで、集中力の維持やリモートワーク環境の整備なども要求されます。
リモートワーク環境下では、上司や同僚とは直接顔を合わせることなくコミュニケーションを取る必要があります。
電話やメール、チャットなどでコミュニケーションを取ることになりますが、対面とは異なり、お互いに相手の雰囲気や表情を読み取れないため、正確に自分の考えを伝えることは難しくなります。
また、メールやチャットだと文字での連絡となりますので、自分の考えを文章で正確に伝える文章力も必要です。
リモートワークへの移行に伴い、各種オンラインツールを新たに導入するケースは少なくありません。
オフラインで仕事をしていた時はパソコンを使う機会が少なかった人も、リモートワークとなって突然様々なツールを使うことになる場合もあります。
ツールを含めてパソコン・インターネットの基礎を習得しておくことが求められます。
本章では、リモートワークでよく使われるツールについて種類別に紹介していきます。
Web会議ツールとは、パソコンやタブレットなどを利用し、画面を通して会議ができるツールです。
いくつか代表的なWeb会議ツールを紹介します。
Zoomは、個人から中小企業、大企業まで利用されている最も有名なWeb会議ツールの1つであり、通信量を抑えながらの高画質や接続の安定性に定評があります。
無料プランでも100人まで参加できるので大人数の会議にも十分対応できます(有料プランは最大1000人まで会議に参加可能)。
その他画面共有や録音録画など機能が充実している点も魅力です。
Microsoft Teamsとは、マイクロソフトが開発し、Skype for Businessからの移行として提供されたツールです。
無料版でも最大で300人まで会議参加可能という点は他のツールと比べて優れてます。
チャットやファイル共有機能も有し、Microsoft Teams単体でも社内のコミュニケーションをまとめることができます。
また、Microsoft 365アプリ(WordやExcel、Outlook予定表など)との連携が可能ですので、マイクロソフト製品を中心に使っているような職場におすすめです。
チャットツールとは、個人間やチーム内で気軽にコミュニケーションをおこなうことを可能にしてくれるツールです。
代表的なチャットツールをいくつか紹介します。
Slackは全世界にて1000万人ものユーザー数がいる有名なチャットツールです。
パソコンやタブレット、スマホ等様々な環境で利用でき、ファイル共有機能も優れてます。
連携できる外部ツールは900種類以上とも言われており、様々な環境に導入して業務効率化しやすいこともメリットです。
ChatWorkもSlack同様に多くの企業にて採用されているチャットツールの1つです。
個別・グループチャットの基本的な機能やファイル共有機能を利用できます。
ChatWorkにはグループやチャット内にてタスクを追加できるという独自の機能があり、チャットとタスク管理を同時におこないたい職場におすすめです。
日程調整ツールは会議や打ち合わせの予定日を決めるうえで調整作業を効率化してくれます。
Jicooは電話やメールでの予定調整を効率化できる日程調整を自動化する無料ツールです。
Google カレンダー、Office365予定表とカレンダー連携することにより候補日時の自動抽出が可能です。日程調整ページで確定した予定は自動登録してくれます。
Slack連携、ロゴの変更、メッセージのカスタマイズ、Google Analytics連携などスムーズなUXを実現する豊富な機能が魅力となっています。
TimeRexは、Googleカレンダー/Outlook予定表にログインするだけで連携が可能で、自動でリストアップされた日程とともに専用のURLを相手に送るだけで日程調整が完了します。
Zoomとの連携も可能となっており、Web会議の日程調整から実施の準備まで自動化してくれるので、Web会議が多い職場との相性がよいです。
biskettはGoogleカレンダーで日程調整が可能で、専用のURLを相手に送り、あいてが日程を選択するだけで日程調整が完了するというシンプルな操作感が魅力です。
Slackとの連携ができるという独自の強みがあり、日程調整完了時にリマインドを通知できます。
在宅のリモートワークで働きたいと考えている人はリモートワークができる職種を把握したうえで就職・転職活動をしていくことが大事です。
コロナの影響もあり、今後はリモートワークを採用する職場や職種は増えることが予想されますが、リモートワークへの完全移行が難しい職種や現場も当然ありますので、応募する企業や業界をよく研究することが必要となります。
リモートワークは自由な働き方ができる一方で、自己管理の徹底やオンラインツールへの習熟などが求められることが多いです。
それらを踏まえてリモートワークが本当に自分に合った働き方なのかよく検討したうえで就職・転職活動を進めましょう。
セールスや採用などのミーティングに関する業務を効率化し生産性を高める日程調整ツール。どの日程調整ツールが良いか選択にお困りの方は、まず無料で使い始めることができサービス連携や、必要に応じたデザインや通知のカスタマイズなどの機能が十分に備わっている予約管理システムの導入がおすすめです。