カスタマーサクセスは特にサブスクリプションサービスのような継続サービスに用いられる考え方です。代表的な事例をいくつか紹介していきます。
カスタマーサクセスの効果を大きく実感できるのはサブスクリプションサービスでしょう。
サブスクリプションサービスとは、月額課金を前提とした継続サービスです。サブスクリプションサービスの提供で収益をあげるには、長期間の契約が必要になります。カスタマーサクセスにより顧客へ高い価値を提供することで、長期間の契約が可能になるのです。
有名なサブスクリプションサービスとして、Microsoft 365があります。これは買い切り型サービスであったMicrosoft Officeを月額課金により利用できるサブスクリプションサービスです。
月額課金とすることで、常に最新バージョンの提供が可能になります。サポート内容も充実しており、顧客に魅力的な商品価値を与えることができます。また、月額課金とすることで初期費用がかからない点も魅力です。
カスタマーサクセスにおいては、顧客のLTVを高めることが重要になります。
「Jicoo(ジクー)」は複雑な日程管理を自動化してシンプルにする日程調整ツールです。Google カレンダー、Office365予定表とカレンダー連携することにより候補日時の自動抽出が可能です。日程調整ページで確定した予定は自動登録することが可能です。
日程調整にかかる作業は煩雑であり、この作業をシンプルにすることで高い成果を出すことが可能です。
カスタマーサクセスがどれだけ実現しているかを測るものとしていくつか指標があります。カスタマーサクセスを実現することでLTVが向上するため、カスタマーサクセスの成功指標を測ることは企業の利益に大きな影響を与えます。代表的な指標をいくつか紹介していきます。
カスタマーサクセスの尺度として重要になるのが、サービスの継続率です。サブスクリプションサービスは安定した売上を期待できる契約形態です。顧客に継続してサービスを利用してもらうことで、安定した収益を得ることができます。
高品質なサービスは、顧客にとっても高い利用価値のあるサービスです。サービスの継続率はカスタマーサクセスの収益度合いを測るうえで最も注意するべき指標でしょう。
カスタマーサクセスにおけるヘルススコアとは、顧客が継続的にサービスを利用してくれるかを表す指標です。
ヘルススコアは顧客がサービスをどれだけ利用しているかにより異なります。サービスをよく使ってくれる顧客はヘルススコアが高く、今後もサービスを利用してくれることを期待できるのです。逆に、ヘルススコアが低い顧客にとっては、どのようなアクションをすればヘルススコアを高くするかという戦略をとります。
ヘルススコアの例としては、サービスの使用回数、サービスへのログイン頻度などが挙げられます。サービスを利用してくれる頻度が高いユーザーほど、継続的に利用が見込めるユーザーであるということができるでしょう。
アップセルとは、顧客が利用しているサービスについて上位モデルに切り替えてもらうことを指します。上位モデルは利用料も高く、サービスを提供する事業者にとっては売上向上のためにアップセルが重要です。
カスタマーサクセスにおいては、顧客にとっての商品価値を高めることが必要です。
自社のサービスを利用していくことで、顧客にとって高い価値を与えることが重視されます。アップセルを実現させるにはサービスの魅力を感じてもらうことで、ハイレベルなサービスへと切り替えたいと思ってもらうのです。
そのためには、先に挙げたヘルススコアを高める必要があります。顧客満足度が高い顧客については、より高度なサービスを利用しやすいと思ってもらえるでしょう。
カスタマーサクセスの指標としてはアップセル率という尺度で測ることができます。サービス利用者のうち、どれだけのユーザーがサービスの利用に際してアップセルという選択をとったかを知ることでカスタマーサクセスの成功指標とすることができるのです。
クロスセルとは、顧客が利用しているサービスについて、他のサービスも同時に購入してもらうことを指します。例えば、パソコンを販売したときを例にとると、その周辺機器を一緒に買ってもらうこともクロスセルの一例です。
クロスセルを実現するには、アップセルと同様に顧客にとっての商品価値を高めることが重要です。まずはサービスを体験してもらい、他のサービスも使用したいと思ってもらえることでクロスセルのチャンスが生まれます。
カスタマーサクセスについての基本的な解説と事例を見ていきました。
カスタマーサクセスは顧客のビジネス成功に向けて積極的に行動をすることです。特にサブスクリプションサービスのような継続課金サービスに重要な考え方であり、継続してサービスを使ってもらうことによってLTVを向上させることができます。
継続してサービスを利用してもらうには、顧客のヘルススコアなどの成功指標を確認することが重要です。
セールスや採用などのミーティングに関する業務を効率化し生産性を高める日程調整ツール。どの日程調整ツールが良いか選択にお困りの方は、まず無料で使い始めることができサービス連携や、必要に応じたデザインや通知のカスタマイズなどの機能が十分に備わっている予約管理システムの導入がおすすめです。