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【解決】Outlookが開かない?5つの原因と今すぐ試せる対処法を徹底解説

2026年9月15日(火)
Jicoo(ジクー)
目次
  • 1. Outlookとは
    • 2. Outlookが開かない原因
      • 3. Outlookが開かないときにできる対策
        • 4. まとめ
          • 5. Jicoo(ジクー)について

          本記事はWindows版Outlookを対象にしています。Mac、iOS、Androidではアプリの構成や対処手順が異なるため、各OS向けの案内を確認してください。

          メールだけでなく、予定表、連絡先、To Do、会議招待までまとめて扱えるOutlookは、多くのビジネス現場で利用されているツールです。一方で、OutlookはWindows、Microsoft 365、Exchange Online、Teams、OneDrive、メールセキュリティ製品などと連携して動作するため、「起動しない」「ロゴ画面で止まる」「読み込み中のまま進まない」「応答なしになる」といったトラブルが起こることがあります。

          ただし、対処法は利用しているOutlookの種類によって異なります。従来のクラシック版Outlookでは、セーフモード、COMアドインの無効化、プロファイルの作成、PSTファイルの修復、Officeの修復が主な切り分け方法です。新しいOutlook for Windowsでは、アプリの完全終了、Windows Updateやアプリ更新の確認、ネットワーク接続の確認、アプリの修復・リセット、再インストール、アカウントの再追加を優先します。

          原因を見誤って再インストールや初期化を急ぐと、復旧に時間がかかったり、ローカル保存したメールデータを参照できなくなったりするおそれがあります。まずは、アプリが起動しないのか、メールボックスに接続できないのか、検索・送受信・予定表など特定機能だけに問題があるのかを分けて確認しましょう。

          Outlookとは

          Outlookは、メールの送受信だけでなく、予定表、連絡先、タスク、会議招待などをまとめて管理できるMicrosoftのアプリです。個人利用だけでなく、企業のコミュニケーション基盤としても広く利用されています。

          現在のWindows環境では、従来型のクラシック版Outlookと、Web技術をベースにした新しいOutlook for Windowsが並行して提供されています。見た目が似ていても、アドイン、データファイル、設定管理の仕組みは同じではありません。問い合わせや復旧作業を始める前に、どちらを利用しているかを確認してください。

          クラシック版Outlookでは、Outlook.exe /safeによるセーフモード起動、COMアドインの無効化、プロファイルの作成、ScanPST.exeによるPST修復などを利用できます。一方、新しいOutlookはCOM/VSTOアドインや従来のOutlookプロファイル管理を前提としていません。また、新しいOutlookではPSTファイル内のメールを開いて参照・管理できますが、PSTからメールボックスへの一括インポートには対応しておらず、PST内の予定表・連絡先の利用にも制限があります。PSTを開くには、同一アーキテクチャのクラシック版Outlookがインストールされている必要があります。完全なPST移行や復旧が必要な場合は、クラシック版Outlookを使用してください。

          企業では、業務アドイン、共有メールボックス、代理予定表などとの互換性を確認しながら、クラシック版から新しいOutlookへの移行計画を進めることが重要です。

          Outlookが開かない原因

          Outlookが開かない原因は一つとは限りません。WindowsやMicrosoft 365 Appsの更新、アドイン、データファイル、プロファイル、クラウドサービス側の障害などを、順番に切り分ける必要があります。特に、クラシック版と新しいOutlookでは確認すべき項目が異なります。

          また、「Outlookが使えない」という申告でも、アプリの起動、メールボックスへの接続、メール検索、外部宛て送信、予定表データの表示など、どの操作が失敗するかで原因は変わります。再インストールの前に、発生日時、影響するユーザー数、クラシック版/新しいOutlook、x64/ARM64、Web版でも再現するかを確認しましょう。

          OSやOfficeの更新プログラム、Outlook本体・アドインの不具合

          WindowsやOfficeの更新プログラムとOutlookの組み合わせにより、一時的な不具合が起きることがあります。ただし、更新後に不調が出たからといって、セキュリティ更新を長期間アンインストールしたままにするのは避けるべきです。まずは修正版の配信状況、更新履歴、他の端末で同様の症状が出ていないかを確認しましょう。

          2026年9月8日のOfficeセキュリティ更新では、Outlookを含むOffice製品の脆弱性が修正されています。Microsoft 365 Appsでは、Current ChannelはVersion 2608、Build 20326.20144、Monthly Enterprise ChannelはVersion 2608、Build 20326.20142が代表例です。ただし、企業端末では更新チャネルや段階展開によって実際のビルドが異なります。「最新かどうか」をチャネル名だけで判断せず、Version、Build、更新チャネル、Windowsのバージョン・KB番号・OSビルドを記録してください。

          2026年8月には、Windowsのセキュリティ更新後、一部のARMベースPCで新しいOutlookやTeamsが起動しない、または起動直後に終了する問題が発生しました。Surface Pro 11やSurface Laptop 7などが対象例として挙げられ、特にMicrosoft Storeの更新が十分に適用されていない新規PCや再イメージ化した端末で発生しやすいとされました。クラシック版Outlook、Word、Excelはこの問題の対象外です。問題は2026年9月8日以降のWindows更新で解決されています。

          更新後に新しいOutlookだけが開かなくなった場合は、Officeの再インストールを急がず、PCのプロセッサがARM64か、クラシック版Outlookには影響がないか、Windows Updateが2026年9月8日以降まで適用されているかを確認してください。企業では、問い合わせ票にCPUアーキテクチャ、新規キッティング端末かどうか、Microsoft Store更新状況も記録すると切り分けがしやすくなります。

          クラシック版Outlookでは、Teams会議、PDF作成、ウイルス対策、CRM、名刺管理などのCOMアドインが起動を妨げることがあります。セーフモードでは起動できるのに通常起動できない場合は、アドイン競合を疑います。なお、新しいOutlookではCOM/VSTOアドインを使用しないため、この切り分けは主にクラシック版向けです。

          データファイルとクラウド同期の問題

          クラシック版Outlookでは、メールデータを保存するために.pstや.ostといったデータファイルを使用します。特にPOPメールを利用している環境では、ローカルの.pstファイルが重要です。データファイルにアクセスできない、破損している、別のアプリにロックされている場合、Outlookが起動しない原因になります。

          注意したいのが、OneDriveなどのクラウド同期との競合です。Outlookが使用中の.pstファイルは頻繁に読み書きされるため、OneDriveやDropboxなどの同期フォルダーに置くと、同期クライアントの処理と競合し、ファイルロックや「応答なし」を引き起こすことがあります。ドキュメントやデスクトップをOneDriveで自動バックアップしているPCでは、PSTファイルが同期対象に含まれていないか確認しましょう。

          クラウドストレージへPSTのバックアップコピーを保管することと、使用中のPSTを同期フォルダー内で直接運用することは別です。利用中のPSTはOneDrive外のローカル専用フォルダーに置き、バックアップはOutlookを終了した状態でコピーを作成して管理するのが安全です。

          この確認やPSTファイルの修復は、主にクラシック版Outlook向けの対処です。新しいOutlookで問題が起きている場合は、PSTやプロファイルの修復を先に行うのではなく、アプリの更新状況、アカウント接続状態、影響がメール・予定表・連絡先のどこに出ているかを確認してください。

          ユーザープロファイルや設定情報の破損

          クラシック版Outlookでは、アカウント設定やデータファイルの紐づけなどを「プロファイル」として管理しています。このプロファイルが破損すると、Outlookが設定情報を読み込めず、起動時にエラーが出たり、読み込み中の画面から進まなくなったりすることがあります。

          アドインを無効にしても改善しない、起動時にアカウント設定の読み込みで停止するといった場合は、新しいプロファイルの作成が有効なことがあります。Office本体を再インストールしてもプロファイルの問題が残る場合があるため、クラシック版では重要な切り分け手順です。

          一方、新しいOutlookでは従来のプロファイル管理とは仕組みが異なります。新しいOutlookで問題が起きている場合は、アプリの完全終了、更新、Web版Outlookでの動作確認、アプリの修復・リセット、アカウントの再追加を組み合わせて原因を切り分けましょう。

          サポート切れや古いバージョンの利用

          古いOfficeやOutlookを使い続けることも、トラブルの原因になります。Office 2019は2025年10月14日にサポートが終了しており、Office 2016以前もすでにサポート対象外です。

          Office LTSC 2021とOutlook LTSC 2021は2026年10月13日にサポート終了を迎えます。一方、一般向けのOffice 2021およびOutlook 2021は、Microsoft Lifecycle上では2026年10月14日が終了日です。契約形態やエディションを確認し、Microsoft 365 AppsまたはOffice LTSC 2024など、サポート対象製品への移行を進めてください。

          サポートが終了した製品では、新たな不具合やセキュリティ問題に対する修正プログラムが提供されないため、根本的な解決が難しくなります。Microsoft 365やExchange Onlineを利用する企業では、認証方式やセキュリティ要件の変化により、古いOutlookクライアントとの組み合わせで認証エラーや同期不良が起きやすくなります。

          Microsoft 365側の障害や外部メール連携エラー

          Outlookアプリ自体が正常でも、Microsoft 365やExchange Onlineなどサーバー側に障害があると、メールの表示や送受信ができないことがあります。Outlook on the Webでもメールボックスを開けない、PCとスマートフォンの両方で送受信できない、同じ組織の複数ユーザーが同時に影響を受けている場合は、PCの修復や再インストールより先にサービス障害を疑うべきです。

          2026年8月31日から9月初旬にかけて、Exchange Onlineを含む複数のMicrosoft 365サービスで、認証やプロトコル接続に関連する障害が発生しました。Outlookでは、接続失敗、Outlook on the Webへのサインイン失敗、検索の不調、メールフローの遅延、添付ファイルを取得できないといった複数の症状が報告されています。デスクトップ版、Web版、モバイル版など複数の接続方法で同時に問題が起きている場合は、PCの再インストールより先にMicrosoft 365管理センターのサービス正常性を確認してください。

          また、アプリが起動できることと、すべての機能が正常に動くことは別です。たとえば2026年9月には、日本の祝日カレンダーで2026年後半や2027年の祝日が欠落する既知問題が公表されました。クラシック版、新しいOutlook、Web版の複数で同じ予定表データが欠ける場合は、PCやプロファイルの破損ではなく、Microsoftが提供するカレンダーデータ側の問題も確認してください。会社休日や計画休業日は、Microsoft標準の祝日データだけに依存せず、全社共有カレンダーや承認済みICSで管理する方法も有効です。

          外部宛てメールだけが送信できない場合も、OutlookやExchange Onlineの障害とは限りません。メールセキュリティゲートウェイ、DNS、コネクター、スマートホストの障害や設定変更も確認しましょう。管理者はメッセージ追跡でMicrosoft 365から先へ配送されているかを確認し、NDRが発生したのか、送信トレイで保留されたのか、遅延後に配送されたのかを区別して記録してください。

          アドインについても、端末内のCOMアドインだけが原因とは限りません。複数端末、新しいOutlook、Outlook on the Webで同じアドインが突然表示されない場合は、管理者展開されたWebアドインやExchange Online側の問題を確認します。端末固有か、ユーザー固有か、テナント全体かを切り分け、全端末で起きている問題に対して個別PCのOffice修復を繰り返さないようにしましょう。

          Outlookが開かないときにできる対策

          Outlookが開かないときは、焦って再インストールや初期化を行わず、影響の小さい方法から順番に試すことが基本です。業務用PCでは、独断で更新プログラムを削除したり、データファイルを移動・削除したりすると、セキュリティやデータ保全の面でリスクがあります。

          まず、利用しているアプリがクラシック版か新しいOutlookかを確認してください。クラシック版でロゴ画面の直後に落ちる場合はアドインや更新状況、読み込み中のまま止まる場合はPSTファイルの保存場所やプロファイルを優先して確認します。新しいOutlookでは、完全終了、Windows Updateとアプリ更新、Microsoft 365への接続、修復・リセット、アカウント再追加を優先します。

          Microsoft 365側の障害が疑われる場合や、復旧に時間がかかる場合は、ブラウザー版のOutlook(Outlook on the Web)を一時的に利用する方法もあります。クライアントアプリの問題か、サービス側の問題かを切り分ける意味でも有効です。

          利用中のOutlookを確認し、クラシック版はセーフモード、新しいOutlookは完全終了・更新を試す

          クラシック版Outlookの場合は、セーフモードでの起動を試します。セーフモードでは一部のCOMアドインや拡張機能を読み込まずにOutlookを起動するため、アドインが原因かどうかを切り分けられます。

          キーボードの「Windowsキー + R」を押し、「ファイル名を指定して実行」にOutlook.exe /safeと入力して実行します。これで起動できる場合は、アドインや外部連携機能が原因である可能性があります。このコマンドはクラシック版Outlook向けであり、新しいOutlookには適用できません。

          新しいOutlookの場合は、まずタスクマネージャーでOutlookが残っていないか確認し、実行中であれば完全に終了してから再起動します。新しいOutlookのネイティブコンポーネントは自動的に、おおむね週次で更新されます。機能はMicrosoft 365のサービス側から段階的に配信されるため、同じ組織内でも更新状態や配信リングにより画面・挙動が異なることがあります。手順書の画面と違うだけで、ただちに破損と判断しないようにしましょう。

          新しいOutlookは、クラシック版のMonthly Enterprise ChannelやSemi-Annual Enterprise Channelで管理されるOffice更新とは別に更新されます。「OfficeのVersion 2608だから新しいOutlookも最新」とは限りません。企業環境では、Microsoft 365 CDNの*.office.netへの通信、WebView2、Windows Update、アプリの完全終了後の再起動を確認してください。エンドポイントは変更される可能性があるため、個別のURLを固定せずMicrosoftの最新ネットワーク要件を参照することが大切です。

          また、ARM64端末で新しいOutlookだけが起動しない場合は、2026年8月の既知問題を考慮し、Windows Updateが2026年9月8日以降の修正まで適用されているかを確認します。「Teamsと新しいOutlookだけが起動しない」場合、Office全体の破損とは限りません。

          クラシック版を利用している場合は、WindowsとMicrosoft 365 Appsの更新状況も確認しましょう。WordやExcelなど別のOfficeアプリを起動できる場合は、「ファイル」→「アカウント」からバージョン、ビルド番号、更新チャネルを確認できます。企業PCでは自己判断で更新の停止・削除をせず、情報システム部門へ症状、発生日時、Version、Build、WindowsのKB番号、CPUアーキテクチャ、更新履歴を共有してください。

          Outlookのアドインを無効にする

          ここで紹介するCOMアドインの無効化は、クラシック版Outlook向けです。新しいOutlookではCOM/VSTOアドインを使用しないため、同じ手順は適用できません。

          クラシック版をセーフモードで起動できた場合は、アドインを無効化することで通常起動できるようになる可能性があります。特に、Teams会議アドイン、PDF関連アドイン、セキュリティ製品のメールスキャンアドイン、古い業務システム連携アドインなどを確認しましょう。

          クラシック版Outlookでアドイン設定を開く画面

          Outlookをセーフモードなどで起動できる場合は、「ファイル」を選択し、「オプション」内の「アドイン」を開きます。

          クラシック版OutlookでCOMアドインを無効化する画面

          疑わしいアドインを一つずつ無効にし、Outlookを再起動して改善するか確認します。すべてを一度に変更すると原因が分かりにくくなるため、可能であれば一つずつ切り分けましょう。不要なアドインや長期間更新されていないアドインは、無効化だけでなく削除や最新版への更新も検討します。

          クラシック版では、アプリ全体が起動しない問題と、WebアドインやCopilotなどの表示領域だけが読み込めない問題を分けてください。後者では、COMアドインの無効化やOutlookプロファイルの再作成が有効とは限りません。Microsoftの既知問題を確認し、必要に応じてOfficeアプリを完全終了したうえでWebアドインキャッシュ(Wefフォルダー)を再生成する対応を検討します。

          複数の端末やOutlook on the Webにも同じアドインが表示される場合は、端末内のCOMアドインではなく、管理者が展開したWebアドインの可能性があります。管理者はMicrosoft 365管理センターの統合アプリ設定を確認し、端末・ユーザー・テナントのどこまで影響が広がっているかを確認してください。

          データファイルの場所とOneDrive同期設定を確認する

          この手順は、主にクラシック版OutlookでPOPメールやローカル保存のデータを利用している場合に行います。データファイルの保存場所を確認しましょう。

          Outlookデータファイルの保存場所を確認する画面

          .pstファイルがOneDrive配下の「ドキュメント」や「デスクトップ」などに保存されている場合、同期のタイミングでファイルがロックされ、Outlookが応答しなくなることがあります。

          PSTファイルを移す場合は、エクスプローラーで先に元ファイルを削除・移動しないでください。まずOutlookとOfficeアプリを完全に終了し、元のPSTを退避・コピーします。次に、OneDrive外のローカル専用フォルダーにコピーしたPSTを、Outlookのデータファイル設定から関連付けます。コピー先で正常に開けることを確認してから、OneDrive上の旧PSTをOutlookから切り離してください。既定のデータファイルを誤って削除すると、起動エラーやデータ参照エラーにつながるおそれがあります。

          データファイル自体の破損が疑われる場合は、Officeに含まれる受信トレイ修復ツール「ScanPST.exe」で.pstファイルを検査・修復する方法もあります。重要なメールデータを扱う場合は、修復前に必ずPSTファイルのコピーを作成してください。

          プロファイルを変える・新しく作成する

          この方法はクラシック版Outlook向けです。セーフモードでも起動できない、または起動してもアカウント設定の読み込みで止まる場合は、Outlookプロファイルの破損が疑われます。新しいプロファイルを作成し、同じメールアカウントを設定し直して起動を試しましょう。

          WindowsのMail設定からOutlookプロファイルを表示する画面

          コントロールパネルから「Mail(Microsoft Outlook)」を開き、「プロファイルの表示」を選択します。

          Outlookプロファイルを追加する画面

          プロファイルの表示」を開いたら、新しいプロファイルを追加します。

          Outlookプロファイル名を入力する画面

          追加」をクリックし、任意のプロファイル名を入力して「OK」を選択します。

          Outlookアカウントを新しいプロファイルに設定する画面

          表示された画面で名前、メールアドレス、パスワードなどを入力し、アカウント設定を完了します。その後、新しいプロファイルを既定に設定してOutlookを起動できるか確認します。

          新しいOutlookで問題が起きている場合は、従来のプロファイル作成ではなく、アプリの修復・リセットやアカウントの再追加を検討してください。

          クラシック版はOfficeを修復し、新しいOutlookはアプリを修復・再インストールする

          アドイン、データファイル、プロファイルを確認しても改善しないクラシック版Outlookでは、Officeアプリ本体の修復を試します。再インストールは最後の手段とし、まずは「クイック修復」、改善しなければ「オンライン修復」の順に進めるのがおすすめです。

          WindowsでMicrosoft 365の修復を開始する画面

          Windowsのスタートボタンを右クリックし、「アプリと機能」または「インストールされているアプリ」を開きます。

          Microsoft 365の変更から修復を選ぶ画面

          一覧から「Microsoft 365」または利用中のOffice製品を選択し、「変更」から修復を実行します。オンライン修復には時間がかかる場合があるため、作業中のファイルを保存し、安定したネットワーク環境で行いましょう。

          新しいOutlookでは、Officeスイート全体の修復より先に、タスクマネージャーからの完全終了、更新確認、Web版での確認を行います。それでも改善しない場合は、Windowsの「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」から新しいOutlookを選び、「詳細オプション」で修復を試します。

          リセットは、アプリのローカル設定やアカウント情報に影響するため、修復と同列に扱わず、修復後の手段として実施してください。業務アカウントを再追加できることを確認してから行い、改善しない場合にアンインストール・再インストールを検討します。

          セキュリティソフトや他アプリとの連携機能を見直す

          Outlookが起動しない原因が、ウイルス対策ソフトやメールフィルタリング製品にあることもあります。特にクラシック版Outlookでは、リアルタイム保護やメールスキャン、COMアドインが起動処理を妨げる場合があります。

          一時的に保護機能をオフにして切り分けたり、Outlook関連のプロセスを例外登録したりすることで改善する場合もありますが、セキュリティ機能を無効にする検証は短時間にとどめ、終了後は必ず元に戻してください。企業環境では、自己判断で設定を変更せず、管理者の指示に従いましょう。

          また、バックアップソフト、クラウドストレージ、業務アプリのメール連携機能がOutlookのデータファイルや設定にアクセスしている場合もあります。特にPSTファイルを監視・同期するアプリは競合の原因になりやすいため、データ保存場所を同期対象から外す、バックアップの実行時間を調整するなどの運用ルールを整えることが重要です。

          Microsoft公式の診断ツールや障害情報を確認する

          原因がはっきりしない場合は、Microsoftの公式サポート情報や診断機能を活用しましょう。従来案内されることがあったMicrosoft Support and Recovery Assistant(SaRA)の診断機能は、WindowsのGet Help(問い合わせ)へ移行しています。Get HelpのOutlookトラブルシューティングを利用し、必要に応じて診断ログを確認してください。ログは通常、%LocalAppData%\GetHelpに保存されます。なお、VDI環境では診断が正常に機能しないことがあります。

          組織でMicrosoft 365 Appsを管理している場合は、個々のPCだけでなくMicrosoft 365 Apps管理センターの更新正常性も確認しましょう。特定の配信ウェーブでのみ起動障害が増えている場合は、影響端末のビルド番号、更新失敗のエラーコード、WindowsのKB番号、OSビルド、CPUアーキテクチャ、影響台数を比較すると原因を絞り込みやすくなります。

          メールが開けない、送受信できない、検索できないといった問題が広範囲で発生している場合は、Microsoft 365管理センターの「正常性」→「サービス正常性」を最初に確認してください。テナントごとのService healthは、自社に影響するインシデントを確認するうえで公開ステータスページより正確です。

          確認は、①Service health、②同一テナントの複数ユーザーで再現するか、③Outlook on the Web、クラシック版、新しいOutlook、モバイル版のどこで再現するか、の順で進めると効率的です。インシデント中に送信したメールについては、復旧後に再送が必要かを確認する手順も決めておきましょう。管理者はService healthのメール通知やMicrosoft 365 Adminモバイルアプリの通知を設定しておくと、利用者からの問い合わせより先に異常を把握しやすくなります。

          まとめ

          Outlookが突然開かない場合、原因はOutlook本体だけとは限りません。WindowsやMicrosoft 365 Appsの更新、アドイン、OneDrive同期、データファイル、プロファイル、サポート切れ、Microsoft 365側の障害、外部メール連携など、複数の要素が関係します。

          最初に確認すべきなのは、利用しているアプリがクラシック版Outlookか、新しいOutlookかという点です。あわせて、PCがx64かARM64か、アプリ全体が起動しないのか、メール・検索・予定表など一部機能だけに問題があるのかを確認してください。クラシック版では、Outlook.exe /safeによるセーフモード起動、COMアドインの無効化、PSTファイルのOneDrive同期除外、プロファイルの再作成、Office修復を順に試します。新しいOutlookでは、タスクマネージャーからの完全終了、Windows Updateとアプリ更新、Microsoft 365への接続確認、アプリ修復、必要に応じたリセット・再インストール、アカウント再追加を優先します。

          特にARM64端末で新しいOutlookだけが起動しない場合は、Office全体の破損と決めつけず、Windows Updateが2026年9月8日以降の修正まで適用されているかを確認しましょう。更新後に問題が起きた場合も、更新プログラムを長期間削除したままにするのではなく、Version、Build、更新チャネル、WindowsのKB番号、更新日時、修正版の配信状況を記録・確認することが重要です。

          また、Outlookが起動しないのか、検索だけができないのか、外部宛てメールだけ送れないのか、予定表など一部機能だけに問題があるのかを分けて確認してください。Web版やスマートフォンでも同じメールボックスを利用できない、複数のユーザーが同時に影響を受けている場合は、ローカル修復を急がず、Microsoft 365管理センターのサービス正常性を確認します。日常的な更新管理、構成管理、PSTの安全な保管、障害情報の確認が、Outlookトラブルの早期復旧につながります。

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