近年、オンラインで決済をおこなう事前決済は従来から主流となっているクレジットカード以外にもさまざまな決済手段を利用することができます。
また、こうした決済手段を利用するには予約システムに搭載された機能を活用するのもひとつの方法です。
そこで、予約システムに搭載される決済機能をはじめその決済手段、メリットや導入のポイントなどをみていきましょう。
無料で使える予約システム「Jicoo」-予約管理、事前決済、顧客管理も全て対応
予約システムは、予約情報を一元管理するもので、飲食店をはじめホテルやヘアサロン、スポーツジム、クリニックなどさまざまな業種で活用されています。
従来、予約管理は電話やメール、あるいは企業のWebサイト経由などで受付け、その都度人の手を介して管理をおこなっていました。
一方、予約システムであればその多くはクラウドでサービスが提供され、顧客からの予約情報はリアルタイムで更新されます。このため、必ずしも営業時間内に従業員が予約の対応をしなければならないことはなく、24時間顧客からの予約が受付可能です。
また、予約システムは単に予約管理にとどまらず、顧客からの予約によって得られた顧客情報の管理や蓄積、さらには販売促進にも利用できるメールの自動送信などにも対応しています。
顧客管理や販売促進以外にも予約システムには決済機能が搭載されているものがあります。
それらはインターネットを利用した事前決済で、支払い方法はさまざまですが、どれも手軽に決済できるのが特徴です。
事前決済が可能になると現金を取り扱うことによるリスクを軽減できることはもちろん、会計に関する業務負担を軽減でき、顧客は事前に支払いを完了させるため、予約当日のキャンセル防止にも効果的です。
また、これまで日本では現金で支払うことを好む「現金派」が主流でしたが、近年では事前決済が浸透しつつあることから、現金に依らない決済に対応しているかどうかは顧客の利便性を高め、顧客満足度を向上させる重要な要素になっています。
事前決済の需要の高まりを受け、予約システムでも多様な決済手段への対応が進んでいます。
これにより事前決済に対応した予約システムなら、さまざまな業種やサービスの支払い方法に適した決済手段を選ぶことができます。
事前決済の手段として、もっとも利用されているのがクレジットカードです。
定期購入や会費の支払いといった定期的な支払いに適しており、一括決済だけでなく分割決済も可能です。複数回に分割して支払うことができるため、顧客は商品やサービスが高額でも無理なく支払うことができます。
またクレジットカード決済ではカード情報の登録によって2回目以降は入力を省略できるため、支払いがスピーディーなのも特徴です。
支払いはいったんカード会社が代行し、後日利用者の銀行口座から引き落とされます。
クレジットカードと同様の事前決済が可能ですが、支払いは利用者の銀行口座から即時おこなわれます。
また、クレジットカードとは異なり預金額以上の利用はできないことから、支払い能力以上の決済をしてしまう心配がありません。
このため、利用可能年齢も、クレジットカードは18歳以上なのに対し、デビットカードでは15歳となっています。
事業者が利用者に提示したQRコードをスマートフォンで読み込む、あるいはその逆の方法で決済をおこないます。
スマートフォンひとつあれば手軽に利用できるだけでなく、無料で提供される決済アプリにより、購入履歴や明細がチェックできるなど、利便性の高さも特徴です。
「LINE Pay」、「楽天ペイ」、「PayPay」などが主要なサービスで、キャンペーンや高い還元率などによって利用者が急増しています。
デジタルデータに置き換えられた通貨による決済手段です。
交通系電子マネーの「Suica」や「PASMO」、流通系の「WAON」、「nanako」、「楽天Edy」などが知られています。
あらかじめチャージした金額分が利用できるプリペイド型のため未成年者などでも利用制限はなく、事業者側も未回収のリスクがない決済手段です。
携帯電話キャリアのIDとパスワードを利用する決済手段です。
暗証番号などを入力するだけで決済が完了し、QRコード決済同様スマートフォンさえあれば利用できます。
継続課金に対応していることから、定期購入やサブスクリプションの利用に便利です。
ECサイトなどからから提示された代金をコンビニエンスストアに来店して支払う決済手段です。
インターネットショッピングではクレジットカードに次いで多い決済手段で利用する年齢層が幅広いのも特徴です。
全国の金融機関のATMやインターネットバンキングを利用する決済手段です。
利用者は支払い番号などの支払い情報や請求書をECサイトなどから受け取り、登録した金融機関のATMやインターネットバンキング経由で支払います。
画面に表示される請求金額が引き落とされるので金額の入力ミスなどが起こりにくいのが特徴です。
予約システムに決済機能が搭載されていると提供する企業や店舗、顧客の双方にとってメリットが少なくありません。
これは予約システムの導入によってもたらされる効果のひとつでもあります。
無料で使える予約システム「Jicoo」-予約管理、事前決済、顧客管理も全て対応
近年の事前決済の浸透により、顧客が希望する決済手段に対応しているかどうかは成約の可否につながることもあります。
つまり、予約システムに決済機能が搭載されていることはそれだけで顧客の利便性を高めるひとつの手段なのです。
また企業や店舗側にとっては事前に代金が支払われることでキャンセルのリスクを軽減できる点も大きなメリットといえます。
予約システムに決済機能が搭載されていれば、月謝や月会費などの継続課金は自動引き落としが可能です。
これにより代金の未回収のリスクが軽減され、決済処理の手間も省けます。
決済機能が搭載されている予約システムでは、決済代行会社を利用することで、複数の決済プランの売上が一括で管理できます。
このため、クレジットのカードブランドごとに入金日が異なるなどして、管理が煩雑になることもありません。
では決済機能の利用を前提として、予約システムを導入する場合、注意すべきはどのような点なのでしょうか。
これまでに挙げた決済手段のうち、どれが搭載されているのかは予約システムによって異なります。
しかしながら顧客は自身の用途やポイントの還元率などで最適なものを選択し、利用することが少なくありません。
このため対応している決済手段はより多い予約システムの方が有利です。
決済機能の利用が前提であったとしても、予約システムの導入では決済機能以外に、予約管理に関する基本的な機能も充実していなければなりません。
また決済周辺の機能として、独自の割引クーポンやポイントカードを発行できる機能があれば顧客のリピーター化にも役立ちます。
予約システムに限らず、トラブルの多いシステムは顧客満足度の低下や顧客の流出を招きます。
そこで予約システムについても、安定した稼働と信頼性が担保できるシステムの導入が望まれます。
予約システムは予約時や決済時に顧客情報を取得することで集客施策に活用します。
一方で万が一決済情報や登録情報が漏洩してしまうと顧客離れは避けられません。こうしたトラブルを起こさないためにも予約システムには高いセキュリティが求められます。
このため「プライバシーマーク」や「ISMS認証」といった情報セキュリティに関する認可・認証が取得できているかの確認も大切です。
ベンダーが提供する予約システムを導入する場合、そのサポート体制はそれぞれ異なります。
そこでコールセンターへの問い合わせや営業時間、リモートサポートへの対応など、サポート体制も事前に十分確認する必要があります。
ここまでのように、予約システムは予約管理にとどまらず、決済機能も持つシステムが数多く存在します。
一方、事前決済の浸透により複数の決済手段に対応していないと、顧客の6割は離脱するともいわれます。
そこで予約システムの導入を検討する場合には予約管理のみならず、決済機能の十分な活用も視野に入れていくことが大切です。
予約システムを導入すると収益、業務効率化に多くのメリットがあります。どの予約システムが良いか選択にお困りの方は、普段使っているGoogleカレンダーやOutlookなどのカレンダーサービスをベースにした予約システムの導入がおすすめです。