本章では、リモートワーク場所を選ぶポイントについて説明していきます。
作業場所によって、利用料金や交通費、移動時間など様々なコストが変わってきます。
自宅はコスト的に安いですが、従業員によっては設備を整えるのが大変なケースもあるかと思います。
月額数千円程度から利用できるコワーキングスペースなどもありますので、自宅以外の作業場所も検討してみましょう。
リモートワーク場所が自宅だと家族や同居人がいたり、テレビなどの誘惑があったりするので、集中力の維持が難しい場合があります。
1人で作業することで、上司や同僚の目がないことからサボり気味となる人もいるでしょう。
自宅では作業効率がどうしても落ちてしまうという場合は、自宅以外の場所にてリモートワークすることをおすすめします。
リモートワークをする場所に自分以外の人が多くいるような場合は、情報漏えいが発生しやすくなり、セキュリティのリスクが高まります。
また、公衆インターネットなどは暗号化されてないことが多く、通信内容が他人に盗み見られる可能性があります。
業務上機密情報を取り扱う場合は、作業場所にて十分なセキュリティを確保することができるかチェックしましょう。
本章では、リモートワーク時におすすめの場所についてそのメリットやデメリット、サービス例とともに紹介していきます。
自宅はリモートワーク場所として最も利用されることが多いと思います。
自宅でリモートワークをするメリット・デメリットを見ていきましょう。
メリットとしては、利用料金や交通費といったコストや移動時間がかからず、慣れた空間で落ち着いて仕事ができます。
また、家事や育児、介護をする必要がある場合でも、在宅なら仕事と両立しやすくなるでしょう。
デメリットとしては、仕事場とプライベートが同じ空間となってオンオフの切り替えが難しくなること、家族や同居人がいることで集中力がそがれることなどがあります。
また、テレビやネットサーフィンなどの誘惑にかられ、業務効率が落ちてしまう人もいるでしょう。
カフェは自宅以外だと比較的コスパよくリモートワークができる作業場所です。
カフェでリモートワークをするメリット・デメリットを見ていきましょう。
カフェは飲み物代を負担するだけで長時間の作業ができ、適度な雑音や人の目、BGMなどによって集中力も高めることができるというメリットがあります。
賃貸オフィスのように月額料金を払う必要もなく、必要な時だけ利用可能です。
長時間作業していると、お店から注意されたり、周りの目が気になったりするので、作業が中断してしまうこともありえます。
また、会社の機密情報を扱っている場合は周囲の人に盗まれないよう注意しなければなりませんし、トイレに行く時など離席する際は、大事な資料やパソコンを持っていかないとセキュリティー上危険です。
コワーキングスペースは他の人と空間を共有して作業をおこなう場所です。
コワーキングスペースでリモートワークをするメリット・デメリットを見ていきましょう。
コワーキングスペースでは、仕事のためのデスクや椅子、Wifi、会議室、その他OA機器などが用意されてます。
月額料金はかかりますが、月額数千から数万程度が相場ですので、比較的安く利用できます。
コワーキングスペースでは、空いている席を自由に使うという利用の仕方なので、席によっては狭くて作業がしにくいことがあります。
また、不特定多数の人が利用していて、席の間には仕切りがないこともあり、情報漏えいに気を付けなければなりません。
コワーキングスペースのサービス例としてはWeWorkが有名で、世界で700以上ものコワーキングスペースを提供してます。
東京駅近や新宿、渋谷など交通の便がいい駅に多くの拠点があるのが魅力。
イベントを毎週開催している拠点も多いので、人脈を広げたいビジネスマンにおすすめです。
シェアオフィスは他人と空間をシェアしつつ作業をおこなえるオフィスです。
シェアオフィスでリモートワークをするメリット・デメリットを見ていきましょう。
シェアオフィスもコワーキングスペースのように作業デスクやインターネット環境、OA機器を自由に利用できます。
拠点の多いシェアオフィスサービスを利用すれば、各拠点のシェアオフィスを利用できるので、出張や外出が多い職種の人におすすめです。
シェアオフィスは周囲で作業している人の声などが聞こえますので、うるさくて集中できないケースがあります。
また、個室で作業するわけではないため、情報漏えいには気を付ける必要があります。
シェアオフィスとしては東京急行電鉄が運営しているNewWorkが有名です。
全国に拠点があり、直営・提携店舗は約120以上もの施設を有しており、会員ならすべての拠点でオフィスを利用できます。
カードのIDを元に入退出の時間や滞在時間が記録されるので、従業員の労務管理も容易にしてくれます。
レンタルオフィスでは、主に事業者向けに格安で賃貸できるオフィスのことです。
レンタルオフィスでリモートワークをするメリット・デメリットを見ていきましょう。
レンタルオフィスは、インターネット環境や会議室、OA機器などが揃っており、鍵が付いた個室にて作業ができるため、セキュリティーが固く、情報漏えいを防止できます。
そのため、税理士や行政書士など事務所設置が義務付けられている士業の方にも利用されることも多いです。
コワーキングスペースやシェアオフィスと比べると個室として提供される分月額料金は高めです。
また、会議室の利用に関しても回数や利用時間が増えれば別途費用がかかることもありますので、会議を頻繁におこなうような場合は料金に注意しましょう。
レンタルオフィス業界で有名なリージャスは世界に120ヵ国900都市、国内にも170以上に拠点を持ち、世界最大級のレンタルオフィスサービスを提供しています。
1名から100名まで利用できる多様なオフィスタイプがあり、事業規模に応じたオフィスを選択できます。
レンタルオフィスながら1日からの利用も可能で、柔軟な契約ができるという点も魅力です。
その他では、全国に貸会議室やレンタルオフィスといったスペースを2787も有しているスペースマーケットWORKも多様なリモートワークのニーズに答えているサービスとして定評があります。
主に貸会議室とレンタルオフィスを多数掲載しており、日・時間単位から数週間・数ヵ月まで幅広い契約期間に対応しています。
加えて、多数あるスペースは細かく検索可能となっているので、利用予定者に最適なスペースを見つけやすいということが強みです。
サテライトオフィスとは、自社から離れた場所に設置されるオフィスのことです。
サテライトオフィスでリモートワークをするメリット・デメリットを見ていきましょう。
サテライトオフィスは、通勤・移動時間の短縮や、家庭との両立のために郊外に設置されるケースや、優秀な人材の確保や地方での生活を重視したい従業員のために地方に設置されるケースなどが様々なケースがあります。
いずれも共通しているのは、従業員がプライベートに十分な時間を割けるようにし、働きやすくするために設置されることが多いという点です。
サテライトオフィスとして採用したオフィスが自社以外の人とシェアするタイプだと情報漏えいのリスクが付きまといます。
また、仕事は本社と遠く離れたサテライトオフィスでおこなうことが基本となるので、本社の人とのコミュニケーションや情報共有が不足してしまう可能性があります。
「サテライトオフィス・リモートワークツール for クラウド」はサテライトオフィスを導入したい企業向けにリモートワークに必要とされる機能をパッケージ化したツールです。
勤怠管理や社内報告、出社・在宅勤務予定管理、集合カメラなどリモートワークの環境構築時に導入しておきたい機能が1つにまとまってます。
Webで利用可能となっており、パソコンとインターネット環境があれば、すぐ導入できるという点も大きなメリットです。
リモートワークへ移行したが、作業場所の環境が合わず、仕事に集中できないという人は多いと思います。
作業場所をよりよいものにしていかないと、仕事への意欲や労働生産性は向上していきません。
本記事でご紹介した通り、リモートワークの作業場所にはいろいろと選択肢がありますので、ご自身の職種に合ったリモートワークの場所を検討してみてはいかがでしょうか。
企業としても、従業員の働き方を改善していくために最適なリモートワークの場所を提供していくことをおすすめします。
リモートワークを効率化する日程調整ツールもご紹介しておりますので、こちらの記事をご覧ください。
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